ABCが合言葉 Part2

前回「アタリマエ」の事として

①過負荷の原理 ❶漸進性の原則

についてお話ししました。
少し間隔が空いてしまったので復習です。

原理とは物事の根本です。
原則とは原理の則ったルール(規則)です。

今回はトレーニングの3原理5原則の残りを説明していきます。

トレーニングを実施しているときはその能力は維持されるが、トレーニングを中止すると元に戻ります。

これを❷「可逆性の原理」と言います。可逆とは遡ることができるという事。つまり元に戻るという事です。

トレーニングの効果を出すためには「継続する事」が大切であり、これを❷「継続性の原則」と言います。

ちなみに、長い時間かけて積み上げた体力は元に戻るのもゆっくりになりますが、短期間で積み上げた体力は元に戻るのも早くなります。つまり、一時的な体力の向上ではなく、時間をかけて体力を積み上げていく必要があります。

「継続してトレーニングできていますか?」ということが大切になってきます。

初心者の場合、1週間詰め込んでトレーニングしたとしても、その後のトレーニングまでの間隔が空いてしまうくらいなら、適切な強度で継続してできる量と頻度で行う方が良い結果が出やすくなります。

トレーニングは行なったコトに対してのみ適応を引き起こします。これを③「特異性の原理」と言います。

例えば、上半身の筋トレを行えば、上半身の筋力が改善し、ランニングを行えば、持久力が改善し、ストレッチを行えば、柔軟性が改善します。
当たり前の事ですが、上半身を鍛えて、下半身の筋力が上がると言う事はないですし、ストレッチをして持久力が向上することはないでしょう。

だからこそ、筋力も持久力も柔軟性やパワーといった体力要素はもちろん、上下、左右のバランスなど、満遍なくトレーニングする事が必要です。
これを❸「全面性の原則」と言います。

そして、個人の特徴や目的によって必要なコトが変わる為、個人差を考慮する事も必要です。
これを❹「個別性の原則」と言います。つまり同じ目的でも既往歴や障害歴などがあると必要なコトは変わります。

そして、トレーニングの目的や狙いを意識してトレーニングしていくことで、トレーニング効果が高まります。これを❺「意識性の原則」と言います。

まとめると

①❶過負荷の原理・漸進性の原則:適切に過負荷がかかっていますか
②❷可逆性の原理・継続性の原則:継続できていますか
③特異性の原理:目的に見合ったトレーニングですか
❸全面性の原則:バランスよくできていますか
❹個別性の原則:個人の特徴を理解していますか
❺意識性の原則:目的を理解していますか

という感じになります。

最近トレーニングの効果が出にくくなったなぁというお声をいただいた時に
私たちトレーナーが振り返るガイドラインみたいなものがトレーニング3原理5原則になります。

毎回少しずつ難しくなったり、苦手だなぁと思うことを取り入れるのもこんな“ガイドライン“があるということを知っていただき、今まで以上に積極的にトレーニングに取り組むためのMindとなれば幸いです。

最後までお読みいただきましてありがとうございました!!

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